夫や妻の浮気が原因で離婚を考える場合に、具体的にどのようなことに気をつければいいのかわからないという人は多いです。
実際に離婚を考えて、安易に弁護士事務所を尋ねる人がいますが、いきなり弁護士事務所を尋ねるのは間違った手順なんですよね。
そもそも離婚する前に、離婚することができるのかということはもちろんですが、離婚後のこともしっかりと考える必要があります。
具体的には「浮気は事実なのか」「お互いの気持ち」「子供のこと」「お金のこと」の4つについて考える必要があります。
離婚を検討する際に、これら4つの中で問題になりそうなポイントがいくつかある人もいるのではないでしょうか。
離婚を考える場合にはこれらのポイントを解決する算段があるのかということが大事になってきます。
お互いの気持ちを確認しておく
離婚をする際にスムーズに手続きを進めるためには、お互いがしっかりと離婚に合意していることが重要になってきます。
自分は浮気をされたので離婚したいと思っている場合に、相手が離婚に合意するか、合意しないのかによって手続きの進め方が大きく違ってきます。
夫婦お互いが離婚したいと思っている場合
夫婦お互いが「離婚したい」と思っているなら離婚にむけてっ協議していけばいいので問題ないのではと思っている人も多いです。
しかし実際に離婚協議を進めていくと、どっちが子供の親権を得るのか、夫婦の共有財産はどのように分配していくのか、どっちが家から出て行くのか等、決めなくてはならないことが多いです。
そのためお互い離婚することに合意しているような場合でも、離婚の条件などによって争うことになることは珍しくないです。
とは言っても離婚したいということでお互い合意しているので、後はどのように離婚するのかを決めるだけなので、まだマシです。
夫婦一方が離婚したいと思っている場合
夫婦で一方が離婚したいと思っているが、もう一方は離婚したくないと思っているような場合には厄介です。
この場合はお互いを説得することになるのですが、話し合いで意見がまとまらないような場合には「離婚調停」を申立てることになり、それでも結論がでないような場合には「離婚裁判」ということになります。
離婚で合意しているような場合でも、親権や共有財産の分配等で争う可能性があるのに、離婚をするかどうかで裁判までいったら、離婚に時間がかかるのも当然ですよね。
実際に芸能人でも離婚が成立するまでに2年や3年かかったという話を聞きますが、こういった状況であればそれも納得ですよね。
浮気をした事実を証明する証拠は?
浮気が原因で離婚を検討する場合に一番大事になってくるのは、そもそも浮気をしたことが事実なのかを証明する証拠があるかどうかです。
証拠がないような状況で、浮気による離婚を主張したとしても離婚できるわけがないということです。
相手が離婚に合意してなくても民法が定める「離婚原因」である不貞行為が裁判で認められれば離婚することができます。
しかし裁判でこの不貞行為を認めてもらうには証拠が必要だということです。
民法による「離婚原因」には他にも「配偶者からの悪意で遺棄されたとき」「配偶者の生死が3年以上明らかでないとき」「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき」「その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」などが離婚原因としてあげられます。
浮気による離婚の場合だと、配偶者の不貞をこちらが証明する必要があるので、客観的にも浮気が一目瞭然な証拠を集める必要があります。
裁判で通用する浮気の証拠について下記を参考にしてください。
離婚後の子供ことを考えよう
離婚を考える夫婦で子供がいる場合には子供の問題が一番大きなものになると思います。
ある程度の成長している子供ならいいですが、まだ子供が小さいような状況の場合には一番重要なポイントになってくると思います。
子供がまだ小さい場合に重要なのは、夫婦のどちらが「親権」をとって子供を育てていくのかということです。
昔は何となく女性が親権をとるというのが一般化していますが、近年は男性もイクメンとして育児に参加する時代になってきており、夫も積極的に子育てに参加してきた経緯がある場合があります。
そのため夫と妻で親権について裁判で争うことが増えてきています。
また親権が確定した後には、離婚後に子供と別居する側になった親が子供とどのように会う機会を設けるかという面会交流を考える必要があります。
さらに養育費の問題もあります。養育費はいくらにするのか?またしっかりと養育費を払ってもらうためにどうすればいいのかということを考える必要があります。
離婚後のお金の事を考えよう
離婚後のお金の問題は非常にシビアな問題です。子供が居ない夫婦の場合には、このお金の問題が一番重要なポイントになってくるのではないでしょうか。
子供がいる場合でも養育費は大きな問題になってきますが、それ以外にも、年金分割請求や婚姻費用分担などお金に関する問題は多いです。
財産分与について考える
離婚をする際には財産分与を考える必要があります。財産分与は夫婦が婚姻生活で築いた共有財産をどのように分け合うかという問題です。
夫が働いて妻が専業主婦という場合でも、その夫婦の財産は2人で築いてきたということになるので、しっかりと妻にも分与される権利があります。
ただどれが共有財産で、どれが専有財産なのかということや、どの資産にどれくらいの価値があるのかなど、夫婦間で意見が食い違う可能性があります。
高価な財産や夫婦間で重要だと共通認識のある財産については取り合いになる可能性があるということです。
そのため財産分与をどのようにトラブルなく進めていくかを考えておく必要があります。
浮気による慰謝料について考える
離婚原因が浮気の場合には、浮気を人と浮気相手に慰謝料を請求することができます。
浮気による離婚の場合には、浮気をした側に慰謝料を請求するのはもちろんですが、浮気相手に慰謝料を請求することも考える必要があります。
離婚後の生活をできるだけ有利にするためにも、合法的に取れるお金はしっかりと請求しておくことが大事になってきます。
特に離婚後は金銭的な面で苦労することも珍しくないので、離婚の原因になった浮気相手からは慰謝料をしっかりと請求しておきたいところです。
慰謝料請求については弁護士と相談して、どれくらい請求することができるのか確認しておきましょう。
離婚を有利に進めるためには浮気の証拠が重要
離婚を進める際には上記のようなポイントについてしっかりと考える必要がありますが、そもそも離婚が認められないと意味がないです。
相手が浮気をしたことによる離婚の場合なら、しっかりと裁判でも通用するような浮気の証拠を掴んでおくことが離婚手続きをスムーズに進めるポイントになります。
裁判でも通用する浮気の証拠があれば、相手が離婚を望んでなくても、離婚をすることができるので、離婚調停や離婚裁判まですることなく離婚できる可能性があります。
またお金の問題でも慰謝料請求によってかなりこちらが金銭的に有利にすることができ、財産分配でもこちらが強気に責めることができます。
ただ裁判で認められる浮気の証拠を提示するのは非常に難しく、素人が調査した結果では難しいという現実があります。
そのため離婚を前提に考えているなら探偵事務所に依頼して浮気の証拠を集めてから弁護士に相談するといいです。
いきなり弁護士に相談しても、浮気の証拠がないとどうしようもないので、手順としては最初に探偵に相談して、それから弁護士に相談するというのが、浮気による離婚の手順になります。
当サイトでは浮気調査に慣れている探偵事務所をいくつかピックアップしているので参考にしてください。